当会設立時のメンバーで、2代目会長を務められ、放送のために尽くされた、大山勝美さんの名を残し、その意思を継ぐために、ドラマの若いクリエーターを個人で表彰。
飯田 和孝 (TBSテレビ・プロデューサー) |
---|
<贈賞理由> TBSテレビを代表する「日曜劇場」で2023年、スケールの大きな「VIVANT」を成功させたことは記憶に新しい。その後も独自の企画力を発揮し、異色の主人公による骨太な注目作を連発しています。24年放送の「アンチヒーロー」では複数の脚本家がチームを組む新たな方式で、ダークな弁護士が世間の常識をひっくり返す姿を描きました。これに続く「御上先生」は若手官僚が私立高校に教師として派遣されるというユニークな設定で、今の高校生や教育現場が抱える問題をあぶり出しました。 伝統のドラマ枠に新しい風を吹き込む活躍ぶりを評価します。 |
水野 格 (日本テレビ・ディレクター) |
<贈賞理由> バラエティー番組の担当からドラマ部門に転じたというから、笑いのセンスは人一倍鋭いのかもしれません。2023年放送の「ブラッシュアップライフ」は、ヒロインが何度も人生をやり直すというとっぴな設定とリアルな会話で視聴者の共感を呼び、各賞を総なめにしました。同じくバカリズムの脚本による「ホットスポット」は、地方の人々と宇宙人の交流という奇抜な物語をユーモラスに描き、笑いのつぼを心得た力量を発揮しています。 昨年公開の「あの人が消えた」では脚本・監督を兼ねて映画に挑戦するなど、今後が楽しみな30代です。 |
過去開催分はこちらから
※「大山勝美賞」とは……
2014年秋、生前の大山勝美さんから「放送人の会」は多額の寄付金を頂きました。
ドラマの巨匠・大山さんは本会設立時のメンバーで、2代目会長を務められ、後進の指導など放送のために尽くされました。
大山さんの名を残し、その意思を継いでゆきたいと「大山勝美賞」を設立し、ドラマの若いクリエーターを個人で表彰します。
年齢は60歳以下です。個々の作品では無く、長い期間の仕事の仕方を総合的に判断して選びます。