一般社団法人 放送人の会

アーカイブ:大山勝美賞


当会設立時のメンバーで、2代目会長を務められ、放送のために尽くされた、大山勝美さんの名を残し、その意思を継ぐために、ドラマの若いクリエーターを個人で表彰。

第6回 大山勝美賞(2020)
中込 卓也(なかごめ たくや)
(テレビ朝日 ドラマ制作部 プロデューサー)
「やすらぎへの郷」(2017)から「やすらぎの刻」(2019~2020)へと、準備期間を含めれば4年以上、 長きに亘る帯ドラマを見事に運営された氏の努力と才能を高く評価したい。脚本家・倉本聰氏とベテランのスター俳優たちの絶大な信頼を勝ちえた証である。 氏の労を多としたい。
藤村 忠寿(ふじむら ただひさ)
(北海道テレビ放送 コンテンツ事業局クリエイティブフェロー)
氏は既に、民放ローカル局のバラエティ番組として異例のヒットをした「水曜どうでしょう?」のディレクターとして名高いが、近年はドラマの演出も手がけ、「ミエルヒ」(2009)ではギャラクシー賞優秀賞、放送文化基金賞を受賞している。昨年、氏が演出した北海道テレビ開局50周年企画番組「チャンネルはそのまま!」はそのテーマ、手法、エンターティメント性が評価され、民放連賞テレビ部門グランプリ、テレビドラマ部門最優秀を受賞した。氏の功績を高く評価したい。

第6回 大山勝美賞(2020)はコロナ過により贈賞式と懇親会を中止。

第5回 大山勝美賞(2019)
次屋 尚(つぎや ひさし)
(日本テレビ 制作・情報局 統括プロデューサー)
次屋尚氏は、民放ではなかなか企画が通りにくいシリアスなヒューマンドラマの秀作を次々に手がけてきた。
殺人事件の被害者と加害者になった少年を持つ、二人の母親の苦しみを真正面から描いた「アイシテル~海容~」、脚本・坂元裕二、演出・水田伸生とのトリオによる「Mother」「Woman」「anone」の3部作などである。トルコでのリメーク化を推進し、大ヒットを飛ばした「Mother」などの成功例も特筆される。
黒崎 博(くろさき ひろし)
(NHK チーフ・プロデューサー)
黒崎博氏は、NHK広島放送局在籍中に「帽子」「火の魚」という秀作を演出した。俳優の演技をベストの状態で抽だし、衒いのない的確な映像で表現した演出姿勢は大いに注目され、高い評価を得た。
東京に戻ってからも「メイド・イン・ジャパン」「セカンド・バージン」などの話題作を世に出した。さらに「セカンド・バージン」は映画化もされ、その監督も担当した。一昨年、朝ドラ「ひよっこ」を手掛けたが、常にその演出姿勢を貫き、すべての作品に奥深い文学的香気を添えてきた。
そして昨年は「警察庁長官狙撃事件」のドラマ化に挑み、自ら脚本も手掛け、謎のスナイパーと捜査官の攻防を、息をのむ緊迫感で描き、ドキュメンタリーとドラマの見事な融合を成し遂げた。未解決事件でありながら、奥深い人間の業に迫り感動的な作品であった。その演出力を讃えたい。
第4回 大山勝美賞(2018)
内山 聖子(うちやま さとこ)
(テレビ朝日ドラマ制作部 ゼネラルプロデューサー)
「黒革の手帖」以来、主演の米倉涼子とタッグを組み、異色のヒロインが男社会の中でも颯爽と活躍する姿を描いてきました。特に「ドクターX~外科医・大門未知子」は人気シリーズに育て上げました。その手腕を高く評価すると共に、今後のさらなる活躍に期待を込めて、この賞を贈ります。
加藤  拓(かとう たく)
(NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー)
「眩(くらら)~北斎の娘~」において、極めて優れた演出力を示しました。 北斎の娘・お栄を演じた主演の宮崎あおいを始めとして、多彩な俳優陣の演技の引き出し方は見事でした。また、このドラマの根幹ともいえる「光と影」を表現した美術・技術を結集した統率力も見逃すことは出来ません。最近ではあまり制作されなくなった単発ドラマで、この成果を出したことを高く評価すると共に、今後のさらなる活躍に期待を込めて、この賞を贈ります。
第3回 大山勝美賞(2017)
吉田照幸(NHKエンタープライズ エグゼクティブ プロデューサー)
音楽・バラエティー畑で育って、新感覚のコント番組「サラリーマンNEO」でヒットを飛ばし、映画版の監督も務めた。 連続テレビ小説にバラエティー的な手法を盛り込んだヒット作の「あまちゃん」以来、ドラマの企画・演出にも取り組みつつ、新たなコント番組「となりのシムラ」シリーズを作りながら、「洞窟おじさん」「富士ファミリー」「獄門島」などの異色作を手がける。その目を見張る縦横無尽の活躍に対して、この賞を贈ります。
土井裕泰(TBSテレビ ディレクター)
ここ数年来、「コウノドリ」「重版出来!」「逃げるは恥だが役に立つ」「カルテット」などの話題作を連ねる目覚ましい活躍で、才能をいかんなく発揮してきた。 その演出は、柔軟で自在、ときに軽快、ときに重厚で、更に、俳優の適切な演技を引き出す術は見事である。 この卓越した実力に対して、この賞を贈ります。
第2回 大山勝美賞(2016)
中島由貴(NHKエンタープライズ)
様々なドラマ枠で経験を積み、女性演出家のトップランナーとして活躍。自ら企画し、執念で実現にこぎ着けた前田司郎脚本の「お買い物」「迷子」「徒歩7分」は高く評価され、「55歳からのハローライフ」などの土曜ドラマも手がけました。女性という属性を超え、ドラマの今後を担う演出家としてのさらなる活躍を期待して。
岡野真紀子(WOWOW)
笑顔の奥に強靭な勇気を秘めたプロデューサーです。「なぜ君は絶望と闘えたのか」続いて「尾根のかなたに」と困難な企画に挑み、見事な作品に仕上げ、さらに、「チキンレース」「私という運命について」など、人生の機微を深く表現した秀作を作り上げました。その精力的な活躍を讃えて。
第1回 大山勝美賞(2015)
訓覇圭(NHK:チーフプロデューサー)
ソフトで暖かい人当たりの良さと、鉄のような強い意志をもつプロデューサーです。骨太な社会派の土曜ドラマ「ハゲタカ」「外事警察」から、まったく新しい"朝ドラ"「あまちゃん」などを作り上げるという実力を見せました。その颯爽としたプロデューサーセンスに対して。
塚原あゆ子(㈱ドリマックス・テレビジョン、企画・演出、プロデューサー)
人間の多面性をていねいに切り取り、ドラマに奥行きを与えるディレクターです。「リミット」「今夜も心だけ抱いて」「Nのために」「セカンド・ラブ」など、それぞれ重いテーマながら、上質なエンタテインメントに昇華させています。女性ならではの感性による繊細な演出に対して。

※「大山勝美賞」とは……
2014年秋、生前の大山勝美さんから「放送人の会」は多額の寄付金を頂きました。
ドラマの巨匠・大山さんは本会設立時のメンバーで、2代目会長を務められ、後進の指導など放送のために尽くされました。
大山さんの名を残し、その意思を継いでゆきたいと「大山勝美賞」を設立し、ドラマの若いクリエーターを個人で表彰します。
年齢は60歳以下です。個々の作品では無く、長い期間の仕事の仕方を総合的に判断して選びます。

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