一般社団法人 放送人の会

アーカイブ:日韓中テレビ制作者フォーラム

日本・韓国・中国のアジア3国が、年に1回、各国順次開催で番組上映と討論を行う公開イベント。
第19回の中国・興義市大会を最後に、放送人の会は主催団体を離れました。

第19回 日韓中テレビ制作者フォーラム in 中国 興義市大会
日時:2019年10月30日(水)~11月1日(金)  ※29日(入国日)、2日(帰国日)
場所:中国貴州省黔西南(けいせいなん)プイ族ミャオ族自治州 興義市
テーマ:「多彩で多元的なアジア文明の多様性」
参加作品: ドラマ番組:「チャンネルはそのまま!」北海道テレビ放送
ドキュメンタリー番組:「移住 50年目の乗船名簿 特別版」NHK
エンターテインメント番組:「コッコデショ~平成最後の宝船~」テレビ長崎
主催:中国・中国電子芸術協会 日本・放送人の会 韓国・韓国PD 連合会
第18回 日韓中テレビ制作者フォーラム in 光州
日時:2018年10月21日(日)~24日(水)
場所:韓国・光州市 金大中コンベンションセンター
テーマ:「より良い共同体に向けた市民参加」
参加作品: 金曜ドラマ「アンナチュラル」(ドリマックス・テレビジョン TBS)
「里山のふところ~生きるマンマ、おかわり!~」(JCV上越ケーブルビジョン)
「ブラタモリ #74倉敷 ~なぜ美しい町並みが倉敷に?~」(NHK)
主催:韓国・韓国PD連合会  日本・放送人の会 中国・中国電視芸術協会
フォーラムの報告は、会報№82(2018.11.16)を参照してください。

第17回 日韓中テレビ制作者フォーラム in 東京
日時:2017年9月24日~27日
場所:上智大学 四谷キャンパス 10号館講堂
テーマ:「田舎暮らし~都市と地方の問題を考える~」
シンポジウム:共催企画 ソフィア・シンポジウム 「日韓中・相互理解とテレビ番組の役割」
参加作品:RSK地域スペシャル・メッセージ
「島の命を見つめて~豊島の看護師・うたさん~」(山陽放送)
SBCスペシャル 「鶴と亀とオレ」(信越放送)
特集ドラマ 「絆~走れ奇跡の子馬~」(NHK・ドリマックステレビジョン)
主催:一般社団法人 放送人の会  上智大学 メディア・ジャーナリズム研究所
共催者の上智大学の学生だけでなく、日本の若手制作者が多く参加したため、字幕の質と同時通訳のレベル向上も相まって、議論が活性化したフォーラムとなった。

公益財団法人JKAの助成を受けています。


第16回 日韓中テレビ制作者フォーラム in 北京
日時:2016年10月21日~25日
場所:中国・北京市・花園ホテル
テーマ:家庭・青年の情感
シンポジウム:「テレビ番組の刷新とインターネットとのかかわり」
参加作品: NHKスペシャル「老人漂流社会 “老年破産”の現実」(NHK)
「熱中コマ大戦」(東海テレビ)、
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ)     
当初は、中国湖南省長沙で10月13日開催予定であったが、8月末、ホスト局の中国湖南省テレビが対応不能のため開催延期となり、紆余曲折を経て、開催地北京で10月21日からの開催となった。

第15回 日韓中テレビ制作者フォーラム 釜山大会
日時:2015.10.28~31
場所:韓国・釜山市・海雲台(ヘウンデ)グランドホテル
テーマ:「アジアンフォーマットの可能性」
参加作品:「しくじり先生~俺みたいになるな!」(テレビ朝日)
「おやじの背中・ウエディングマッチ」(TBSテレビ)
NHKスペシャル「見えず聞こえずとも」(NHK)
第14回 日韓中テレビ制作者フォーラム 横浜大会
日時:2014.9.15~18
場所:横浜市・横浜シンポジア
テーマ:「出会い~都市、文化、そして人間」
参加作品:「熱中コマ大戦」(東海テレビ)、
「最終章を奏でる家」(宮崎放送)
「基町アパート」(NHK広島)
15年戦争の始まりの「9.18」(柳条湖事件)の前日、17日に上映した「基町アパート」(NHK広島)のいわゆる歴史認識を巡って、中国・韓国から、日本の<加害意識の欠如>を問われ、議論が闘わされた。
なお、上記の歴史認識に関するシンポジウムが、翌年3月に行われた。


■補助事業完了のお知らせ
この度、平成26年度の競輪の補助事業を受けて、以下の事業を完了致しました。
本事業の実施により、日本・韓国・中国の放送番組の制作者間交流が行われ、放送に関する相互理解が深まり、東アジアの放送文化の向上に大いに資することとなりました。
また、公開された三国の番組の試写交流を通じて、視聴者の放送理解も深まりました。

事業名:平成26年度 国際交流の推進活動 補助事業
事業の内容:第14回日韓中テレビ制作者フォーラムin横浜
補助金額:6,156,780円
実施場所:横浜市横浜シンポジア
完了年月日:平成26年9月18日



●日韓中テレビ制作者フォーラムとは
このフォーラムは、日本、韓国、中国のテレビ番組制作者たちが各回テーマを設定し、各国が制作した番組の試写をもとに討論や議論およびシンポジウム等を行ない、異なる国家の背景を越えた共通の理解と認識を得て、その成果を広く視聴者に及ぼすことで、アジアの放送文化の向上を図ろうとするものです。

21世紀、あらためて世界の中における東アジアの重要性が語られるようになりました。
放送(テレビ)の世界でも、東アジア間での相互理解や世論の形成、交流のためのソフトパワーとしての役割は増大しています。
そんな21世紀の幕開けの2001年、釜関フェリー上で日韓のテレビ制作者たちが、歴史認識を議論し合ったのが最初で、その後中国が参加し、三ヶ国間で開催を持ちまわるフォーラムとなり、横浜大会は14回目の大会となります。
これまでの日本開催は第5回大会の東京、第8回大会の福岡、11回大会の札幌に続き4回目の開催です。

●横浜大会の意義
近年、複雑さを増す東アジア情勢の緊張は、相互の国民感情をも不幸な関係に追い込んでいます。 こうした状況は、国民の考え方や意識の形成に大きな影響力を持つメディア、特に我々テレビの制作者にとって看過できません。
このような時期であればこそ、このフォーラムの持つ意義は大きく重要です。
こうした中で、2012年の韓国・慶州大会、そして2013年の中国・無錫大会は、三ヶ国のテレビ制作者の使命感と熱意によって実りある議論が行なわれ、成功裏に終了しました。 2001年から10年を超えるフォーラムの積み重ねにより培われてきた三ヶ国の放送関係者の緊密な友好関係が、その成功をもたらしたものと言えるでしょう。
私たちが次の開催地を横浜としたのは、そうした強い思いが込められています。

横浜は、近代日本の玄関口として、様々な国に門を開き、発展してきた国際都市です。
その横浜が2014年、日韓中三ヶ国において新たにスタートする「東アジア文化都市」事業の第1回の日本の都市に指定されました。 「東アジア文化都市」事業とは、日韓中三ヶ国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、現代の芸術文化、伝統文化、生活文化に関連する多彩な催しを通じて、その都市の発展を市民とともに図っていこうとするものです。そのため2014年秋には、すでに実施が決定している「ヨコハマトリエンナーレ2014」と併せ、様々な文化イベントが実施計画されています。
我々のフォーラムもこれらの催しと関連した形で開催することを考えています。
我々が今回の大会で、特に意識するのは、放送を見つめる市民(視聴者)の存在です。
東京に近いという横浜の地の利を活かしながら、参加者に、メディア関連の学者や社会学の研究者、学生、現役の番組制作者を加えて、市民に開かれたシンポジウムを大会と連動した形で開催し、フォーラムの成果を市民と共有することにします。
具体的には、参加期間中、番組上映を含む、シンポジウムを常時一般公開すること、また、各国のフォーラム参加者が、市民フォーラムに参加し、市民たちと積極的な交流を行うことにしています。

〇東アジア文化都市番組上映会(18日13時~17時)
上映作品:特報首都圏「多国籍 いちょう団地のいま」(NHK横浜)
     横浜ミストリー「吹奏楽はじめて物語」(YOUテレビ)

●これまでの開催地、各回のテーマ

回(年)開催国/都市テーマ
第1回(2001年)日韓フェリー船上「TV制作者たちの歴史認識の問題」
第2回(2002年)日本/対馬「日韓新通信使時代の開幕」
第3回(2003年)韓国/済州島「日韓中共同制作と国際化への模索」
第4回(2004年)中国 /揚州「民俗文化の伝承とTV制作者の使命」
第5回(2005年)日本/東京「家族―その今日と共同制作」
第6回(2006年)韓国/光州「調和~人、自然、文化」
第7回(2007年)中国/天津「オリンピック精神とTV制作者の責任」
第8回(2008年)日本/福岡「共に生きる~若者たちは今」
第9回(2009年)韓国 /仁川「都市と人間」
第10回(2010年)中国/蘇州「私たちの生活~昨日,今日,明日」
第11回(2011年)日本/札幌「地域と暮らし」+震災とメディア
第12回(2012年)韓国/慶州「歴史の中の人間」
第13回(2013年)中国/無錫「旅、情け、幸せな夢」
第14回(2014年)日本/横浜「出会い~都市、文化、そして人間」
●実施団体
三ヶ国の実行委員会からなる組織委員会によっておこなわれます。
□韓国:全国の放送局の職能団体「韓国放送プロデューサー連合会
□中国:国営放送局、制作公社の統括団体「中国電視芸術家協会」
□日本:一般社団法人「放送人の会」(民間)を中心とした実行委員会

●横浜大会の開催経費
三ヶ国の参加者のフォーラム期間の滞在費、会議開催費全てを開催国が負担するもので、民間放送局からの拠出金、国際交流基金、放送文化基金による助成金、開催地域自治体からの助成や協賛、さらに一般の財団や法人からの協賛で実施していいます(およそ2000万円)。
国家予算によって実施する中国、放送局からの全面支援のある韓国に比べ、日本の場合、多くは民間からのご理解ご支援によって支えられています。

●共 催
 放送批評懇談会

●助成・協賛
 JKA(補助事業)
 放送文化基金
 文化庁・横浜市(東アジア文化都市横浜事業2014)
 民間放送局各社
 日本ケーブルテレビ連盟、NTTぷらら(ひかりTV)、KDDI総研

●協 力
 NHK、日本マス・コミュニケーション学会

●協力提携団体
  放送番組センター

※本フォーラムは「大山勝美基金」の支援を受けています。

ご協力に篤く御礼申し上げます。
第13回 日韓中テレビ制作者フォーラム無錫大会
日時:2013.10.14~17
場所:中国 無錫広電伝媒センター
テーマ:「旅・情け・幸せな夢」
参加作品: ドキュメンタリー「新日本風土記 東北の冬」NHK
ドラマ「とんび」TBS
バラエティー「YOUは何しに日本へ?」テレビ東京
ドラマ「希望の翼~あのときぼくらは13歳だった~」テレビ神奈川
*日韓共同制作、地域局(テレビ神奈川)の独自制作ドラマ「希望の翼」が参加した。 中国における制作上の規制の実態が、中国参加者自身の口から説明されるなど、実りも多い大会であった。
第12回 日韓中テレビ制作者フォーラム慶州大会
日時:2012.10.11~14
場所: 韓国 慶州ドリームセンター
テーマ: 「歴史の中の人間」
参加作品: シリーズ「日本人は何を考えてきたのか~森と水と共に生きる」NHK
ドキュメンタリー「津波列島」~忘れ去られた教訓 東北新社
ドラマ「鈴木先生」テレビ東京
エンターテイメント「ほこXたて」 フジテレビ
韓国の古都 新羅慶州で開催されるという事で、テーマは歴史に関係するものとなった。 日韓中3国の間には「歴史認識」という、避けて通れぬテーマがあるが、今回の若い参加者たちの真摯な発言 (そろそろ民衆の求める国民のアイデンティティーから脱出すべきだ、 テレビはそれぞれの国のアイデンティティー供給者の役割から脱出すべきだ、など。)も多く、 有意義な議論が行われた大会となった。
第11回 日韓中テレビ制作者フォーラム札幌大会
日時:2011.9.22~25
場所: 札幌市 北海道大学学術交流会館
テーマ:地域と暮らし
参加作品: ドキュメンタリー「嵐の気仙沼」NHK仙台
ドラマ「フリーター 家を買う」フジテレビジョン
ドラマ「ミエルヒ」北海道テレビ放送
ドキュメンタリー「命の値段 がん患者の闘いの家計簿」
テーマ決定後、東日本大震災があり、急遽「災害と報道」というテーマを追加、 該当する番組の参加、新規シンポジウムを開催した。
この回は、震災直後の日本開催で開催自体が危ぶまれたが、韓国中国は開会に応じ、フォーラムは、 通常年以上の盛り上がりを見せた。 9月23日には、緊急フォーラムとして第1部『震災、テレビはどう伝えたか』が行われた。 資料上映として、韓国の「震災後100日、揺れる日本」中国の四川大地震を記録した「新しい家」は、 日本側参加者にも大きなインパクトを与えた。第2部として、NHKキャスター蒲田氏や、 TBSキャスター金平氏に加え韓中のパネリストが参加するシンポジウムが開かれた。 この模様は、11月12日NHK教育テレビ午後2時から59分間『震災 テレビはどう伝えたか』と題し放送された。 なお、この札幌大会から、各国出品作品によるグランプリ選考は取りやめることとし、 全ての作品を表彰することになった。 札幌大会は、北海道大学の大きなバックアップもあり、このフォーラムと連動した 北海道大学メディア研究センター主催の関連フォーラム『東アジアのメディアの新しい可能性』も開かれ、 一般視聴者の参加もみられたのが特色であった。
この大会は、JKAの多大な助成によって行われました。





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